追憶〜逢いたい人へ〜

『…よぉ!…お疲れ!』



『…どしたの?』



ビックリした…

こんな展開、思いもしなかった……



『今日、誕生日だろ?』



『うん。…あっ!見て!プレゼント、沢山貰っちゃった!!』



『じゃあ、俺もやるよ。プレゼント…』

勇がニコッと笑う…




『えっ………?』




『俺の時間……。』


そう言った勇は、自転車に股がった。



『…後ろ、乗って?』




かわいくない私はつい、


『あんまり嬉しくないんだけど……』


なんて言ってしまった…。



『何言ってんだよ!この俺の時間欲しがってるやつ何人いると思ってんの?早く乗れ!』



『……言い返せない……』


そう言いながら後ろに座った。




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