追憶〜逢いたい人へ〜
勇は、江ノ島が見える絶景ポイントに連れていってくれた。
こんなきれいなのに、誰もいない……。
『ここ、いいだろ?』
『ぉおーっ!最っ高!!』
太陽の光でキラキラ輝く広い海に、小さな江ノ島が見えた。
『だろ?誰にも教えてない俺だけの場所!ここなら誰にも見られずにゆっくり話せるだろ?』
『だね…。』
『俺って、常に見られてるだろ?家以外でゆっくり落ち着けるとこっていったらここだけ…。』
『見られてるって…ほんとそうだね!人気者は辛いね!』
『まぁな!』
『あはは!』
勇は、急に黙ったかと思ったら、
『お前、この前のこと本気にしてないだろ?』
勇は、あまり見たことがない真面目な顔をしていた。
さらにドキッとさせられた。