追憶〜逢いたい人へ〜
…勇は私のことちゃんと考えててくれたからなんだ…
それなのに、私はさめちゃったんだ……。
なんて嫌なやつ…
胸が“ズキッ”と傷んだ…。
これを聞いて、私はどうしたかったんだろう…
でも、聞いて確信した…
…私は勇が好きだ…
でも、付き合っちゃいけない…。
孝雄の忠告が私の頭から離れなかった………。
暫く、夕日が落ちるのを二人で見ていた。
だけど、私はどんな夕日だったかあまり覚えていなかった……。
だって、勇の腕が…
私の腰に回ってたから……
緊張して固まっちゃった…
この日を境にして、勇は今まで以上に私と一緒にいることが多くなった。
まるで、付き合ってるかのように……