追憶〜逢いたい人へ〜

…勇は私のことちゃんと考えててくれたからなんだ…


それなのに、私はさめちゃったんだ……。



なんて嫌なやつ…



胸が“ズキッ”と傷んだ…。




これを聞いて、私はどうしたかったんだろう…



でも、聞いて確信した…




…私は勇が好きだ…








でも、付き合っちゃいけない…。








孝雄の忠告が私の頭から離れなかった………。












暫く、夕日が落ちるのを二人で見ていた。



だけど、私はどんな夕日だったかあまり覚えていなかった……。




だって、勇の腕が…


私の腰に回ってたから……




緊張して固まっちゃった…




この日を境にして、勇は今まで以上に私と一緒にいることが多くなった。


まるで、付き合ってるかのように……








< 76 / 297 >

この作品をシェア

pagetop