追憶〜逢いたい人へ〜
誕生日当日、やっぱりすごかった……。




勇の人気に改めて驚く…。




女子のプレゼント攻撃に、勇一人じゃ対応出来ず、後輩が受付窓口まで作ってる始末……。




どれだけファンがいるのだろう…



見当もつかない………。





呆然とその光景を見ている私………



ファンヘの罪悪感が私を支配していた……。






だから、私もファンと同じように渡そう…。




直接渡すのは抵抗があったし……





『これも一緒に渡しといてくれるかな?』




プレゼントの山に紛れ込ませた…。




後輩は、


『…直接渡さなくていいんですか?』



不思議そうだった…。



…知ってるんだ…この子。



『いいの!気にしないで!』



私はそそくさと逃げるようにこの場から離れた…。




…やっぱり渡すのやめておけばよかったかな……




後悔だけが残った…








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