追憶〜逢いたい人へ〜

『今日は、千代が運転!』


『マジ?途中ヘバッても知らないよ!』




『…今日は何の日?』



…あぁ…何を言ってもダメだ、こりゃ……




観念した私は自転車に跨がった…



『お客様、どちらまで?』



『あの例の場所で!』


『あいよ!』



風は向かい風…




かなりキツい……






勇の運転よりも、倍の時間がかかって目的地にたどり着いた…。





かなり、汗だくだったけど、海風が私を涼しくしてくれてすぐに汗が引いた……。



『お疲れさん!』


勇は満足げだ。



『部活行った方が楽だったよ!』



嫌みを込めて言ってやったけど…



『でっ?何か言うことない?』



って私の嫌みはスルーされた……





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