キスはおとなの現実の【完】
14.心の変化
毎日顔をあわせているとカズトさんとも雑談をするようになった。

雑談といっても、ほぼ一方的でたいした話はしていない。
たいていはわたしのその日の報告みたいなものである。

おつかれさまからはじまって、その日営業であったことや、街で見かけたおかしな光景なんかの日常会話。

自分でもどこがおもしろいのかわからないような話だけれど、カズトさんは「へえ」といって、どんな話も笑ってきいてくれる。
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