キスはおとなの現実の【完】
「先ほどフロアをとおったときに目にはいったのですが、どのかたもご自分でつかいやすいマウスやキーボードをご使用なんですね。いろいろな色のものが目に飛びこんできたもので」

大上先輩は、わたしが気づかなかったことをさらりと雑談に混ぜる。

「ええ、まあ」

担当者はべつに気にしていないといった調子でこたえる。
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