キスはおとなの現実の【完】
「合コンのときも、ずっとここにしわをよせて、苦笑いしていましたものね。自分はみんなのようにはしてはいけない。けど、みんなの気分を害してしまってもいけない。自分は誰のめいわくになってもいけないんだ。いろんな感情のなか、うまくバランスをとろうと必死だったっていうのが、はじめて会ったときの印象でした」

だからその場で、すごく浮いているように見えた。

カズトさんはそういった。
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