キスはおとなの現実の【完】
「ぷっ……」

思いだしたとたん、なんだかおかしくなった。

この人は力もちというより、かっこうつけて二段重ねであんな重いものを持っていたのか。

自分のなかでむりをして、けれどもどこかかっこうつかない。

カズトさんもわたしとおなじ、そんなおとななんだ。
そう思うと、おかしくてしかたない。
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