キスはおとなの現実の【完】
業者は若い男性だった。
年のころは二十代のなかばくらいだろうか。
黒いショートの無造作ヘアー。

身長は175センチほど。
細身だが、黒いTシャツからのぞく腕は筋肉質。
腰には、洗濯を重ね退色しきった黒いエプロンを巻いている。
中央におおきな円が描いてあり、なかにはアディダスみたいな三本ライン。

漢数字の三だろうか。
彼の働く店のロゴのようだ。
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