キスはおとなの現実の【完】
「業者さん。大変そうだなって思って」

「へえ。どれどれ」

もうすでに、べろべろに酔っぱらっているらしい。
ムードメーカーがまっかな顔で、首をのばして厨房のほうをのぞき見る。

わたしの顔と酔っぱらいの顔がやたらと近づく。
みっともないほどお酒くさい。
< 65 / 224 >

この作品をシェア

pagetop