キスはおとなの現実の【完】
しかたない。

人に会う予定もないし、化粧をするのもめんどうくさい。

すっぴんのまま、財布をにぎりしめスウェットの上下で近所のコンビニまで食料を買いにいく。

これくらいなら、わたしだってぎりぎりいける範囲。

けれども、そういう不精をしたときにかぎって、知りあいにばったり会ったりするものだ。
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