キスはおとなの現実の【完】
11.カズトへの借り
次の日の月曜日。

仕事が終わって商店街を歩いているとき、ふっと昨日のことを思いだした。

たとえセールストークでも一度くらいは顔をだしておくべきだろう。
わたしとしては千円の借りもはやめに返しておきたかった。

三本酒店はちょうど帰り道だし、ちょっとのぞいてよれそうだったらよってみようかな。

そんなふうに思いながら、商店街を歩いていく。
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