キスはおとなの現実の【完】
酒屋の裏口はガラスの引き戸になっていた。
スケルトンではなく、すりガラス。
はっきりとではなく、なかのようすがぼんやり見える。
扉のそとには立ちのみスペースの看板もでていないが、お客はわりとはいっているようだった。
いくつかのスーツの背中が見えるうえ、わいわいがやがや活気があった。
こういう場所ははじめてだ。
引き戸に手をかけ、しばらく悩む。
はいろうか、やめようか迷っていると、とつぜんなかから男の人の声が響いた。
スケルトンではなく、すりガラス。
はっきりとではなく、なかのようすがぼんやり見える。
扉のそとには立ちのみスペースの看板もでていないが、お客はわりとはいっているようだった。
いくつかのスーツの背中が見えるうえ、わいわいがやがや活気があった。
こういう場所ははじめてだ。
引き戸に手をかけ、しばらく悩む。
はいろうか、やめようか迷っていると、とつぜんなかから男の人の声が響いた。