普通恋愛結婚
タイトル未編集

そのいち

ゴツン!

「いっだぁ!!!!」

頭を押さえていたがる少女(笑)はい、私です。

「伊崎…お前単位とれへんぞ…」

「はあ~い、すみませ~ん。」

伊崎、私の名字であります。フルネームは伊崎杏里。かわいい名前やから気に入ってる。

とか言いながら名前を考えた親父とは思春期というもので一言も口をきいていないのです(笑)

「杏里~…ばかっ」

「なんやと!?」

隣の席の羽島裕がからかってくる。

こいつとは幼稚園からの幼なじみ。ケンカするほど仲が良いとは、うちらのことを言うもんや、ってみんなが言う。

なんでやねん!っていつもツッこむけど、正直うちもそう思ってる。仲悪くないしな。

キーンコーン…♪

「もう終わったん!?めっちゃ早いやんか!!」

「お前が寝過ぎやねん!バカが!」

「なんやと!?うちわバカちゃうわ!!アホのほうがまだええわ!!」

「じゃあドアホ!!」

「なんやと~!?お前わドバカや!!」

「はいはい、そこまで~。」

「こうちん~」

止めに入ったのは、親友の朝倉香美。
こうみと言う名前やから、「こうちん」。うちが名付け親やで。

「でもなあ、こうちん、あいつが悪いと思うねんなあ~。」

うちわ、こうちんにすがり付く。まあ大好きってこと(笑)

< 1 / 20 >

この作品をシェア

pagetop