普通恋愛結婚
「まあー…うちわ杏里のかわいいとこ、いいとこ全部知っとるけどねー」

こ…こうちん…♪

「うちもー!!!!」

そしてハグ(笑)

こうちんは途中で照れてしまって、すぐ手を離した。

うん…
でもそんな恥ずかしがりなこうちんが大好き。

「杏里って、ビックリするほど優しい人やから。」

こうちんは優しい穏やかな笑顔で見つめた。

「あたしは羨ましい…杏里になりたいわ…」

「えっ…?」

「まあ気にせんとって。」

「う、うん…?」

なんか意味ありげな感じやったなあ…。
こうちん、どうかしたんやろうか。

まあ、気にせんとってって言うんやから、うちが気にしてたらあかんなあ…。

「亮也に聞けばええやんか。」

「そうやけどぉ…」

そんな聞くんは何かちょっと恥ずかしいし…。

しかも正直たいして好きちゃうかもしれへんし。

ほんまに、ただからかってるだけなんかもしれへんしね…。

ていうかメール聞くってゆうてもメアド知らんし…。

「どうしたん?」

「え…あぁ、ん~メアドも知らへんしね…」

「えっ!?」

こうちん、めっちゃ驚いてる。

「あんなベタ惚れやのに聞いてないんや(笑)」

キャハハって大笑いしてる…何がおもしろいんやろうか…。

ていうかベタ惚れちゃうやろ。

「亮也ってチキンやなあ(笑)」

ただ笑っていたこうちんに、苦笑いをするうち…変な状況の中、家に帰った。
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