普通恋愛結婚
「俺が付き合ってやってもええで。」

「……!」

「冗談や♪あほ♪」

「……!?」

ムカついて裕の肩を軽くパンチする。

「冗談って分かっとるわ!!あほ!!」

「いてっ!」

なんやねん、こいつ!!
ごっつう腹立つわ!!

「バカにすんな!!あほ!!うちかて意外とモテるんじゃ!!」

裕にドヤ顔を見せる。

「そんなん知っとるわ、何年一緒におると思っとるんや。」

「……!」

真剣な顔をする裕に驚くうち…。なんやねんコイツ…バカにしたり真剣になったり…。

「あの~真剣な話やったら、あたしどこか?」

「いやいやちゃうから…!」

こうちんの気を使った言葉に全力で否定する。

なんかこういうの恥ずかしゅうてたまらんわ。

「まあ、ならええけど…」

「ていうか、そういう香美は好きなやつおるんけ?」

「…別に、まあ、あたしみたいな男っぽいやつはモテへんねん。」

「よう言うわ!こうちん美人やんか!」

「ほんまやで、こいつと比べたら月とすっぽんやわ。」

裕がうちに指を指しながらケラケラ笑っていった。

ほんまムカつくやつやわ…レディに向かってようそんなこと言うわ。

でも正直その通りやからなんも言えへん!(涙)

ちっくしょー!!

「杏里のほうが可愛くてうらやましいわ。」

こうちんがうちの顔をマジマジと見て言った。

「こうちんは、この学校でトップレベルの美人やんか。」

「なんでやねんっ」

こうちんは、あきれた顔で笑っていた。

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