普通恋愛結婚
ずっと思ってた。

亮也の回りには化粧の濃い女の子達がたくさんおる。

先輩も後輩もたくさんおって女には困らんはずや。

なのに、こんな平凡なうちなんかに付きまとって…。

からかっとるとしか思えんわ。

「杏里ちゃんに初めてあったときにあんなことがあって、好きになったんやと。」

「初めてあったとき…??」

「え…??まさか覚えてへんの??」

「え…??」

「嘘やん、分からへんねや…。俺なんて何回も聞かされとったのに。」

「え…え?な、なんのこと?」

慌てて聞く。

なんも分からへん。なんのことかとか…初めてあったときの記憶も…全然分からへん…。

「ハハハっ♪まあ、ええわ♪」

「えーっ…!?」

「杏里ちゃんおもろいわあ♪これわ亮也に言わな♪」

「教えてやあ~(汗)!」

ちょっと声が大きくなってしまった。
それに気づいた先生が…

「おいっ!伊崎静かにしろよっ!」

「は…はいっ!」

「「あははははは!!」」

また先生に怒られたわ…。翔くんの顔を見たら、意地悪そうに笑っていた。

その顔すら可愛いと思わせてしまう翔くんは、やっぱり罪なヤツだ思った…(笑)

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