普通恋愛結婚
うちはそれからずっと亮也とこ記憶を辿っていた。でもなにも思い出せない。

初めてあったときって言うたら…中学生やろ??

そんな小さい頃の記憶なんてすぐ忘れてまうやんか。

そんな亮也にとっては、印象に残った出来事やったんかなあ…。

分からへんけど、ずっと気になって仕方なかった。

授業中も集中できひんかった。(いつもやけど)

「なんか今日途中からずっとボーっとしてたなあ。」

「えっ、ぁ、まあ…」

「ん…??」

ボーっとしとったら、あっという間に帰りの時間になってしまった。

こうちんから、ボーっとしとったんはバレバレやったみたい。

「こうちんの亮也の印象って何??」

なんか、訳のわからん質問をしてしまった。

「なんで??」

うん…。
ごもっともな意見やわ。

「ええやん、なんとなくやって。」

ハハハと苦笑いをして誤魔化した。

「まあ…、うちは高校入ってからずっと杏里とおるから…よくこっち見てくる人やなぁ…って。」

「えっ!?そんなん知らへんやん。」

「分からんかったんや、まあ、ええけど。」

そんな…全然気づかへんかったわ。

あいつは、いつから好きなん…??
< 9 / 20 >

この作品をシェア

pagetop