ありがとう
引き返せない道
「またやっちゃった‥」いけないことだとわかっていながら、ずっとやめられなかった‥「ごめんなさい‥」 10年前‥いつもなら一度寝てしまえば起きないのに、この日に限ってさくらは夜中に目を覚ました。「あれ〜?俊君がいない。」となりで寝ているはずの俊がいない‥さくらは起き上がり隣の部屋をそっと覗いた。「何してんの?!」「うるせー!!」やめたと言っていたのに‥そこには腕を捲り注射器をもつ、俊の姿があった。裏切られたと思った‥すごく嫌だった‥でも、どうしてこんな事をするのか?やめられないのか?俊の事をわかりたかった‥「それ、さくらにもやらせてよ‥」「いいよ」さくらの想いとは逆の答えだった。やめろって言ってやらせないと思った‥この日から、さくらは変わってしまった。覚せい剤と言う未知の世界で‥