キミだけ、*
「 あっ!あたしのお母さん、
確か木馬の会に
入ってた気がする 」
「 おー、ないす理紗ちゃんっ 」
理紗ちゃんは
思い出してそう言う。
それに対して、
愛理はぐっじょぶサイン。
「 じゃあ、場所は
としまえんで決定な 」
そう言うと、
憐はすらすらと
再びペンを走らせる。
書き終えると、
憐はペンを口元に
押し当てて、
「 じゃあ、いつにする? 」
と、皆に意見を
求める。
あたしは、ある日を
思い出す。
「 桜中創立記念日…! 」
無意識に発していた
言葉が、皆の耳に
自然と入る。
約3秒後、
愛理は
「 あー! 」
とあたしを指差して
にこにこ笑う。