一番外側
大体いつも、私からの質問で会話は始まる。
そのたび一成さんは、あ とか うぅ とかよくわからない相づちを入れる
いつも話題をさがしては一成さんに話しかける私に
「なんで俺なの?」
と聞く
「なんでって、何でですか?」
「俺、おっさんじゃん。
あんた大学生だろ?」
「それは表の話です。
私はあなたの中身が知りたい」
「…ひとに中身も見せずに生きてきた人間がよく言うよ。
ただの皮とか殻じゃない。
あんたのはダチョウの卵みたいだ」
一成さんは私のことを、硬い殻で自分の身を守っているダチョウのようだといった