一番外側
「じゃあ、今週末土曜日の3時にここ集合な」
「へっ?」
嬉しさのあまり舞い上がっていた私に一成さんから声がかかる
「聞いてなかったのかよ…ったく。行かねえのか?
行くんだろ、映画!
土曜日の3時ここだよ!
…お前バイト3時までだろ」
「…はいっ!!」
反応の鈍い私に一成さんは焦れて、ちょっとだけ不機嫌だった
「あっ…なんで私土曜のバイト上がり5時…」
一成さんがちらっとマスターの方を見れば
「いいよ優羽ちゃん、行っておいで。うちは大丈夫だから」
とマスターが優しい言葉をかけてくれた。
「あ、ありがとうございます!!」