一番外側
でもそうではなかった
彼は私なんか興味が無く
というより他人に興味が無く
ただのカフェの店員でしかない私に
気づいているかどうかも怪しい
それでも私は声をかけた
内気な私にしては珍しく
少しでも気づいてもらうために
「ご注文は…オリジナルブレンドでよろしいですか?」
「…!あぁ」
「お名前を伺っても良いですか?」
「…なんで」
「あなたに興味があるからです」
「…あんた誰?」
これが一番はじめの会話らしい会話