私のおかしな旦那さま
アホな移動距離
私の夫はとてもワイルドでオタクだ。
オタクエピソードは多いのでゆっくり記していこうと思うが、
まずはワイルドエピソードを少し記しておこうと思う。
入籍当事、私たちは福岡市に住んでいた。
その当時、突然思い立ったように自転車で山口県の萩市に出かけていった。
ロードレースとまではいかないが無類の自転車好きではあったので、
自転車乗りのみなさんにとってはそんな驚くことではないのかもしれない。
ただ、彼の場合は目的がおかしい。
表向きは萩市の美術館で行われていた企画展を観に行くという高尚なものだったが、
本当の目的は別にあることを私は知っている。
この人はいちいち地形を把握したがる変なクセがある。
その証拠に、もうひとつ、アホとしか思えない距離を自力で移動している。
福岡市から佐賀市の市街地まで、徒歩で制覇した。
1000メートルほどの山をひとつ越えるため、足の指のツメをひとつダメにした。
これももちろん、地形を把握しに行ったのだ。
「把握してどうするの」
なんてのは愚問である。
「知る」ことに普通の人には考えられないエネルギーを費やすのだ。
子どもが生まれる前は、私もそんな夫を面白がっていたが、
子どもが二人になった今となっては、
後生だからもう少し真面目に生きてほしい…
と、もはや祈りの境地である。
オタクエピソードは多いのでゆっくり記していこうと思うが、
まずはワイルドエピソードを少し記しておこうと思う。
入籍当事、私たちは福岡市に住んでいた。
その当時、突然思い立ったように自転車で山口県の萩市に出かけていった。
ロードレースとまではいかないが無類の自転車好きではあったので、
自転車乗りのみなさんにとってはそんな驚くことではないのかもしれない。
ただ、彼の場合は目的がおかしい。
表向きは萩市の美術館で行われていた企画展を観に行くという高尚なものだったが、
本当の目的は別にあることを私は知っている。
この人はいちいち地形を把握したがる変なクセがある。
その証拠に、もうひとつ、アホとしか思えない距離を自力で移動している。
福岡市から佐賀市の市街地まで、徒歩で制覇した。
1000メートルほどの山をひとつ越えるため、足の指のツメをひとつダメにした。
これももちろん、地形を把握しに行ったのだ。
「把握してどうするの」
なんてのは愚問である。
「知る」ことに普通の人には考えられないエネルギーを費やすのだ。
子どもが生まれる前は、私もそんな夫を面白がっていたが、
子どもが二人になった今となっては、
後生だからもう少し真面目に生きてほしい…
と、もはや祈りの境地である。