藍色の城



『兄貴は容赦なく色々突っ込んで
 くるから面倒くさいんだよ。』



『……あっそ。』



『ボクたちだけでわかってれば
 いいんじゃない?』



『……何が?』



『いや、その……なんつーか。二人
 の、関係…?』



『……え?』



首を傾げる村上はまだピンとこない。



『だからさ、もう止めにしようか?』



『……は?』



『…ボクの言い方回りくどいね?』



『全く。で?振られるんだったら
 聞かないからね。』



『いや、違うんだ。』



外はジリジリ熱い太陽。
喉が乾いて仕方ない。









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