藍色の城
───二年後。
ボクたちは無事卒業して、
これを機に家を出て
一人暮らし?を始めた。
引っ越し作業を莉緒もせっせと
手伝ってくれてる。
ボクはその姿を見ながら
笑いをこらえるのに必死だった。
ちょっとしたサプライズっての?
用意してんだよね~♪
『昊、これで荷物最後だよね?』
『ん?あぁ。』
ガムテープを剥がしてダンボールを
開けた莉緒は、手が止まり固まってる。
あぁ…ダメだ。
笑いそう……。
腹いてぇ……!
『昊……』
顔面蒼白してる莉緒を見ながら、
緩む口元を必死に隠して。
『昊って……こんな趣味あったの?』