藍色の城
キミは気付いてくれるかな…?
[何してんの?]
こうして始まったメールの
やりとり。
些細な会話が楽しかった。
電話でも話は尽きない。
始めはあんなにクールキャラ
だったのにね。
キミは私を『咲妃さん』と呼ぶ。
それがくすぐったくて
嬉しくて、切なくて…。
だけど胸を焦がしていく。
陽と逢う時は陽の優しさに触れて
やっぱり自分には陽が必要なんだ
って思う。
キミの存在を小さく出来る。
それでも
止まらない衝動に駆られてしまう。
自ら足を踏み入れてしまう。