藍色の城




真っ赤になりながら
髪を切られてるキミを見て、
お姉さんはイジメたく
なるんだよ?



キミの視線には気付いてる。
でも気付かないフリ。



私はキミを『コウくん』と呼ぶ。
そのたびに優しく
微笑んでくれるキミが好きです。



『彼女はいる?』



攻めた質問を投げかけた。



『…いないよ』としょげながら
答えるキミはカワイイ。
どんなことを考えながら答えたの?



ねぇ……私のこと好き……?



聞きたいけど、
否定されるのが怖くて
聞くのを止めた。



まさかね。
キミも私のことは兄の恋人として
見てるでしょう?



当たり前だよね。
変なことを考えてるのは私の方。
笑っちゃうよね。





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