藍色の城



終始真っ赤に頬を染めるキミを
ニコニコ眺めてた。
髪を短くしたキミはカッコいい。



あぁ、また私好みにしちゃった。
悪いクセだな。
陽もそうだけど、つい自分好みに
仕立ててしまう。



もっと気になる存在になっちゃった…。



陽とキミはまた違った存在感がある。



顔もちょっと違う。
雰囲気も。



陽は甘え上手で、
自由奔放な部分があるけど、
優しくて自分を
しっかり持ってる。
そんな瞳に私は惚れたの。



キミは鋭い視線を放つけど、
どこか無理してて
すぐ影を覆ってしまうクセを持つ。
ホントは甘えたいのに
自分を隠してる。
たまに見える瞳の奥に秘めた
想いを見てみたくなるの。



どこか私と同じ匂いがしたから……



ほっとけなかった。







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