藍色の城
もう戸惑いなんてなかったよ……。
キミに触れたい、そう思ったの。
肌と肌が触れ合ってキミを
感じた瞬間、
キミが私の名前を囁く瞬間、
胸の中でキミを抱きしめた瞬間。
私たちは、取り返しのつかない
過ちを犯してしまった……。
キミは私と繋がりながら、
涙を浮かべてこう言ったの。
『イキたくない……
ずっと繋がっていたいよ……』
そんなキミが愛しくて、
強く強く抱きしめた。
例え明日がどうなっていようと、
今のキミを愛したいと思った。
神様……
裏切られたその日に違う誰かに
抱かれる私は罪ですか……!?
汚いですか……!?
それでも私は愛してしまいました……
恋人の…実の弟を……。