藍色の城



二度目の過ちを犯してしまうのに
さほど時間はかからなかった。



もう限界だった。



自分から突き放したのに
離れていくことに耐えられない。
こんな矛盾した想いに
正直になる私がどうかしてる。



お願い…逢いたいよ。



また名前を呼んでよ。



眠れない夜はキミと同じ夢を
見ていたい……



コウくん……出て……



私の願いを叶えて……



『逢いたい…逢いたいよコウくん…』










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