藍色の城
キミがこの部屋に来るのは、
3度目になる。
息を切らして駆けつけて
くれたキミは、
余裕すらない顔で、
私を壁に押し当てた。
なんてキレイな目……
私はずっとその目に捕らわれてた。
今も昔も……。
息が出来ないほどの激しい
キスを夢中で受けて、
すでにキミの性欲が限界に
達してると感じていた。
二人はもう、止まらない。
止まり方を知らない。
ベットの上で重なる2つの影。
求め合う2つの身体。
後悔なんてしてないよ。
キミは来てくれた。
それだけで、充分なの。
何もかもが満たされていく。
コウくん……
私も……キミが好きです。
キミに抱かれていることが
何よりも幸せなんだよ。
抱かれている間、
私を『咲妃』と呼んでくれる。
それがたまらなく好きです。