藍色の城
何とか手段を重ね重ね考えて、
ようやくキミに逢う時間を作った。
ちゃんと、伝えなければならない
ことがあるから。
どんな結果をもたらしても
私はキミにちゃんと示さなければ
ならなかった。
車に乗せて海辺を走る。
このあたりだと誰の目にも
触れないだろう。
走り途中、言葉を発しない
キミは機嫌が悪かった。
その原因は自分にあるとわかって
いたから、素直に謝るとキミも
限界だったと言う。
『ホントにごめんなさい…。信じて
もらえないだろうけど、私も辛かっ
たよ。コウくんに逢いたかった…。』
キミの気持ちに応えてあげれない
ことがすごく苦しい…。辛いよ…。
だから、言うね?
『陽とは…別れようと思う。』
やっぱり苦しいから…。
私なりに答えは出すべきだと
思うから…。