藍色の城



徐々に



確実に



私たちの歯車は



ギシギシと音を立てて



ズレ始めていく───。











夕食後、食器を洗っている途中で
後ろから陽が抱きついてくる。
耳を甘噛みされて、
服の中に手を入れる。



『ちょっと…やめて。』



いつになく甘えてくる陽を
邪険に扱えない。
最近、特に回数が増え出してる。



『もう少しで終わるから……
テレビでも見てて?』



そう言っても止めてくれなくて、
首筋を唇が這う。
チクンとしてそこが赤く内出血してる。
また付けられた…。









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