藍色の城
まるで犯すように服を剥いで
唇を滑らす。
恐怖さえ感じた。
ねぇ…これって何!?
陽はこんなセックスしない。
いつも優しいもん。
どうして…!?
まだ濡れていない中に
無理やり挿入して激しく動く。
『痛っ……痛いよ、陽…!!』
きしむベットの音が緩まる。
ポタッと頬に落ちた涙。
それは、陽の涙。
小刻みに震えながら
ポタポタとこぼれ落ちる。
『咲妃…こうやって誰に抱かれたの!?』
『え……!?』
身体が硬直した。
陽の私を見下す目線があまりにも
荒んでいて言葉が出ない。
『他のヤツのとこなんか行くなよ…
俺だけを見てくれよ。』
再び奥まで突き上げる衝動。
動きは止まらなかった。