藍色の城
隣に居た村上さんにも
『やり方があんまりだ』と言われる。
コウくんは優しいから私を
責めないと。
だからもう甘えるな、
陽だけを想ってあげるのが償いだと…。
その通りだ。
全ては私に否がある。
『ボクは大丈夫だから』
最後まで優しいコウくんの言葉。
頭が上がらない。
きっとそれは、隣に居る村上さん
のおかげかもしれない。
見えなくなっても
ひたすら頭が上がらない。
涙も止まらない。
自分の不甲斐なさが身にしみる。
止められなかった自分を、
酔いしれた自分を、
切り裂いた自分を、
どんなに戒めても足りない。
結局自分が一番可愛くて
大切な人を傷付けている。
どれほど償っても消えない痛みを
与えてしまった。
一生をかけて償っても償いきれない。
でも、償わせてください。
もう迷いはありません。
もう二度と傷付けないように、
その手を離さないから…。