ラブファクトリー
桜の花びらが、懐かしい校舎を背景に、僕たちの上に降りそそぐ。
「きゃー! 久しぶり~!」
八年の月日の再会に、また声が響く。
幼さを残して去った校舎で、月日の分成長を遂げた僕たちは、再び桜の木の下で集いあっていた。
「お前、変わってないなあ」
「え、みおちゃん!? 誰だか分かんなかったあ~!」
「あんた、ちょっと太ったんじゃない?」
小学校を卒業して、八年後。
二十歳を迎えるこの時に、僕たちはここに集まる事を約束していた。
タイムカプセルを開くという、目的のために。