ラブファクトリー
「高野くん。
お久し振りです。実は、皆に宛てた手紙と別に、高野くんに手紙を書いてみました。
何だかこういうのは照れるけど、読んでね?
高野くんは、初めて隣の席になった男の子で、色々親切にしてくれたね。
教科書を見せてくれり、宿題を教えてくれたり。
中でもあれはびっくりしたなあ。消しゴムをくれた時。高野くんは覚えてないかもしれないけど、私は本当に嬉しくて、ずっと覚えていました。
それから高野くんは、私の初恋の人だったんだよ? びっくりした?
こんなふうだけど、想いを伝える事が出来てほっとしています。私の小さなわがままだと思って、許してください。
そして、高野くんもどうか幸せに生きてください。それが、私の最大の願いです。
お元気で、さようなら」