ラブファクトリー


ねえ、僕も君が好きだった。


今だって、こんなに君に会いたいのに。

どうしてそれが叶わないんだろう。


僕にもさ、君に伝えさせてくれないか。
君へのこの想いを。



数日後、僕たちは手紙を書いて彼女の墓参りに行った。

皆からの手紙と別に、僕は君への特別な手紙を書いた。


雨でぐちゃぐちゃになったっていい。

それは水になって、水蒸気になって、空にいる君に届くと思うから。

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