【完】いつも隣で。~無愛想+泣き虫=最強カップル!?~
オムライスの魔法
「先輩っ・・・あのご飯何がいいですかね?」
「・・・何でもいい」
先輩はソファに座ってただボーッとしているだけ。
めちゃくちゃ機嫌悪いじゃん。あーあ、都君のせいだ
「わっ分かりました。今から作りますね」
何がいいかな。オムライスでもしよっか
手際よくオムライスを作り出す。先輩、喜んで食べてくれるかな?
「優空。・・・ごめん」
「ぇ?先輩・・・」
いつの間にか私の腰にギュッと手をまわす先輩がいた
とても寂しそうな声でもう一度「ごめん」と呟いた
私は手を止めて腰にまわす手に手を重ねた
「俺・・・カッコ悪い。オマエは俺の彼女なのに・・・」
「・・・先輩。私こそすいません、都君を止めれなくて。」
素直な気持ちを口にする。
けど先輩が“俺の彼女”なんて言ってくれるのはとても嬉しいと思ってしまう
「私は先輩だけですから!」
「ん。それは当たり前」
先輩に体を任せると甘い笑みを見せてくれた
この先輩を好きな気持ちは変わる訳ないから。先輩だけだから・・・