【完】いつも隣で。~無愛想+泣き虫=最強カップル!?~
「「・・・」」
隠れる間もなく目がバチッと合う
「玲衣、彼女か?」
「・・・」
「あっアタシ、先輩の彼女の松田優空です」
ペコッとお辞儀をする
ぅわ~自分で「先輩の彼女」だなんて。照れちゃう
「・・・可愛い。俺、コイツの兄の白坂義巳。よろしく」
「はいっ」
カッコいい~。一瞬だけ思っちゃったよ、この言葉
一件チャラそうだけど芯は優しそうな・・・大人の男って感じの人
先輩をチラッと見るとめちゃくちゃ不機嫌な顔をしていた
ヒィッ・・・怖いオーラめっちゃ出てるじゃん。
「怖い顔して。じゃ、俺行くわ。ごゆっくり」
「ぁ・・・はいっ」
義巳さんは部屋を出る前に先輩にニコッと笑っていた
この2人兄弟だと思えないかも。
なんか優しいオーラが出てる義巳さんと無愛想に見えちゃう先輩。
お母さんの顔が見てみたいや、きっと美人さん何だろうなぁー
私は1人考えているとパチンッとデコピンされた
「痛ッ~」
「まだ飯。アイツなんで帰って来るかなぁー」
先輩は髪をグシャグシャしながらイスへ座った
「素敵な人ですね、お兄さん。色々教えてくれますか?」
アタシも慌てて席に座る
「アイツの事なんて聞くんじゃねぇーよ。優空には俺だけでいいっつーの」