【完】いつも隣で。~無愛想+泣き虫=最強カップル!?~
「今日はちょっとムカついてるからまだ遊んじゃうね。」
フッと悪魔のように微笑み私の髪を引っ張る女子生徒。
痛いって思う気持ちと先輩のことを頭に浮かべちゃう私・・・もしかしたら来るかも。とか思うバカな私。
ギュッと目を瞑ると私の髪はスルッと自分の元へ戻ってきた
「うっ嘘。・・」
「・・・ぇ。」
女子が口をポカーンと開けて私を見てる。
違う・・・私の後ろ
「れっ玲衣君・・・」
「ぇ。せっ先輩?・・・」
ゆっくりと後ろを振り向くと私は温かい腕に包み込まれた
なにが起きてるのか分からなくて思考回路停止。
どっどうなってるの?!
「オマエ、こいついじめんな。
コイツは俺の連れだから。」
静かなトーンで囁くけどとても怖いオーラが出てると思う。
私は先輩の胸の中で涙を堪えた。
な・・・なんで居るのよ。先輩・・・
「ごっごめん!じゃあ行く。」
「二度とちょっかい出すなよ。」
焦った女子は逃げ足早く私達から離れて行った