ボーイズ・TOWN・ガール!
まだ椎子の柔らかな唇の感触が残っている。


バックミラーで自分の唇に、口紅がついてるのを発見して、ニヤけてしまう自分がいた。



しばらく走ると、メールが鳴った



椎子からだった。



椎子メール
「ちょっとー、忘れ物してない?」



「えっ?何を」
と、送ったと同時に気が付いた。



椎子メール
「あたしを一人にする気?」


やっぱりだった…


返事もしないで、即車を止め、Uターンした。



「ほんまや、大事な忘れ物したー!すぐ行くー」



早朝なのに車の中のオレは元気いっぱいになった。

CDのボリュームを上げた。
ドリカムの曲が援護してくれている気分になった。


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