君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~
夢みたいな出来事
あれから家に帰り、俺は電話をかけた。
相手は瞬夜だ。
《『悠緋か?どうした?』》
《『霈祢、今日元気なかった』》
どう話そうか。
難しい所だ。
霈祢を頼む?
いやいやベタすぎるだろこれは!
《『…』》
《『あいつを笑顔にできるのは、瞬夜しかいないんだ』》
《『え?』》
瞬夜の事を見ていた霈祢はいつも笑顔だった。
悲しい顔なんてしてる時なかった。
笑ってばっかいた。
俺は邪魔か?
んな事沢山思ってきた。
《『気持ち、伝えろよ?
霈祢の事、好きなんだろ?』》
俺は電話を切った。
瞬夜は何か言いたげだったが。
『さぁ、瞬夜ならどう動く?』
俺は告白しなくていい。
大親友の為なら…─
─悠緋side─ E N D