君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~
『弁当忘れた』
「…はい?」
弁当忘れたとか。
あのよくアニメであるシーン?
んな馬鹿な話しある?
普通気づくでしょう?
悠緋だからありえる。
『うっわマジでないし』
自分のスポーツバックの中をあさっている。
机の上は私物だらけ。
『おい!
悠緋、音楽プレイヤー持ってくるなと何回言ったらわかるんだ!!』
担任の先生が悠緋のウォークマンを取り上げた。
こいつまだ持ってきてたの?
『なんで悠緋だけ没収何ですか?』
後ろから話しに入ってきたのは、瞬夜だった。
『皆持って来てますよね?』
『それは…だな』
先生は困った顔をし、悠緋のウォークマンを悠緋の机に置いた。
先生は瞬夜の横を通り過ぎて行った。
『瞬夜、サンキュー♪
やっぱ頼りになるわ~』
瞬夜がいなかったら絶対、取り上げられてたよね。