君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~
「悠緋、なにか忘れてない?」
鞄の中を鼻歌を歌いながら整理していた。
まるで忘れてかのようにね。
『あ!!』
「ったく。
私今日パンだから分けてあげる」
今日は時間がなく、菓子パンになってしまった。
パンじゃお腹膨れないって感じ。
私が悪いんだけど…
『サンキュー』
『何、悠緋弁当忘れたの?』
瞬夜はお決まりのニヤッとした顔を見せた。
この顔もまたかっこいいんだ☆
まぁ外見じゃなく中身だけどね♪
『おう!』
悠緋は元気良く答えた。
何張り切って言ってんのよ。
あいつの中は、テンション下がるって言葉はないんだ。
ある意味凄っ!!
『悠緋らし』
瞬夜は小さく笑っていた。