君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~
あれからしばらくが経ち、春休みは明日に迫っていた。
授業中のムードはだんだん良くなり、話しの話題は春休みの日程ばっかり。
「霈祢は瞬夜くんと何か予定あるの?」
美稀は目を輝かせながら聞いてきた。
相変わらず、悠緋のアタックに気づかない美稀。
何といったらいいのか…
「今の所ない」
「んじゃ、早いめに誘わないと」
「うん」
って言ったってどう誘おう。
行く場所とか色々あるしなぁ。
ちょっと待って!?
これってもしや、初デートの企画!?