君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~
「あっ!!」
『『何?』』
すっかり忘れてた。
今日は…───
「私、ノーメイクだった…」
何もやってない。
リップ付けただけだ。
『別によくね?
霈祢、ノーメイクの方が可愛いし』
「?」
『瞬夜が言うくらいだし、大丈夫だって♪』
確かに変にメイクミスった事あるから、ノーメイクの方がいいか。
今日だけ。
今日くらい別にいいか。
「じやぁ撮る!!」
私は二人の手を引っ張り歩きだした。
『なんだ、撮る気満々じゃん』
「何、瞬夜?なんか言った?」
音がガンガンで声、大きく出さないと聞こえない。
『なにもねぇよ』