君が奏でるメロディ ~貴方の瞳に映るもの~


瞬夜は立ち上がって私の髪に触れた。


そして、耳元で呟いた。



『霈祢しか映ってない』


「ほ、本当?」



顔が真っ赤になり、うまく話せない。


ドキドキが増し、瞬夜が近い。



『霈祢以外誰がいる?』


「…」



出てこない。


瞬夜はいつも、色々な所見てるから。


私の知らないもの、沢山見てる気がする。



『クラス違っても、俺はお前以外、誰も好きにならないから』



瞬夜は顔を反らした。


久しぶりに見た。


瞬夜の照れ顔。


可愛い。



「私も!
瞬夜が世界一好きだから」



< 201 / 209 >

この作品をシェア

pagetop